法律ワンポイント

遺言/付言

Q 遺言の付言事項とは何ですか? どういうときに使えばよいですか?

 

A 付言事項とは、法律で定められていないことを遺言でする事項のことを言います。

例えば、

「〇子が高校卒業した頃は商売の調子が思わしくなく、〇子だけを大学に行かせてあげられませんでした。そのため遺産を多くあげることにします。」

 

このように、「何故このような遺言を残したのか」・「何故このような遺留分を侵害する内容の遺言にしたのか」 についての、遺言者の想い・意図などを遺言に記載することができます。

とりわけ、遺留分を侵害する内容の遺言を作成した場合は、後に相続人間で争いが生じさせないためにも、遺言者の「想い」をしっかりと相続人に伝える必要があります。

付言自体に法的な効力はありませんが、付言により、相続人が遺言者の意思を尊重し、円満な解決ができることは少なくありません。

遺留分対策としても付言については熟慮して欲しいと思います。

 

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