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2016.09.13 知人に貸したお金の回収(事務局)

債権回収や強制執行に多数携わっていますが,企業間の案件はもちろん,個人間での金銭の回収依頼も多いです。

それらの案件に対する,事務局の個人的感想は,

「意外と,ある程度は返ってくることが多い」

といったところです(結果を保証するものではないことはご留意下さい)。

経験中,これで債権回収に成功したのかなと,弁護士から聞いた話から私が一般論として思っているポイントは,以下のとおりです。

 

1、やはり弁護士が入ると違う

それまで依頼者が自分で返金請求しても,無視やごまかすだけだったという相手が,弁護士が間に入り,書面を通知することなどにより,きちんと対応するようになることがあります。

相手方に当事務所まで来所してもらい,分割払の合意書面を取り交わす・公正証書作成の同意を得るなどして,分割での回収に成功しました。

 

2、裁判を起こすと対応してくる

弁護士が書面通知や電話をしても,無視するか電話口でまくし立てるばかりだった相手方が,裁判を提起すると,きちんと対応するようになることがあります。

相手方本人もしくは相手方代理人が裁判所に出廷し,話を重ねた結果,両者が合意して,「裁判上の和解」(※)を成立させることもあります。

この結果,分割の回収や,減額しながらも一括での回収に成功しました。

 ※ 「裁判上の和解」- 裁判期日において裁判官の面前で行われる和解のことです。和解の内容が,裁判所作成の「和解調書」という書面に記され,確定判決と同様の効力を持ち,和解通りの弁済がされない場合には差押えなどの強制執行が可能となります。

 

3-1、給与や口座差押えに成功

裁判をし,判決が出てもまだ無視を続ける相手方や,同意の上で裁判上の和解が成立したにもかかわらず,支払いが滞ってしまうこともあります。

この場合には,強制執行が可能になります。 相手方の勤務先や利用口座が判明している場合には,裁判所に差押命令の申立をします。

給与差押えによる分割の回収や,差し押さえた口座に残高が多くあり(つまり,お金はあるのに支払わなかったということです、、、),一気に全額回収できたこともありました。

 

3-2、口座差押えは成功しなかったけど

口座差押えをしたが,その銀行支店には相手方の口座がなかった・残高はあったがわずかしかなかった,などの場合には回収できません。

しかし,この場合にも,後から相手方が自主的に支払いを申出てくることが,まれにあります。

これは,相手方に,「今後もし別の口座を差押えられたりすると,簡単には変更できないメインバンク等があり困る」という事情が,人によってはあるかららしいです。

これにより,差押え自体は空振りしたにもかかわらず,結果的に回収に成功したこともあります。

 

以上が,私の主な体験談です。

再度念押ししますが,これらは成功した例であり,当事務所が回収結果の保証をするものではなく,案件によっては回収が困難な場合もあるそうなので,その点はご留意下さい。

また,債権回収とは逆の立場のご依頼,たとえば「貸金業者から裁判を起こされた。勤務先も知られている。このままだと給料を差押えされてしまうかもー」という状況の方の,任意整理・自己破産等の依頼も当然対応しています。

また動産執行など他の差押えの手段や,回収をめぐる雑感にもふれたいと思います。