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2016.11.01 「敷金返還の本人訴訟で勝訴的和解」(事務局・Part4 少額訴訟提訴ー裁判期日まで)

敷金返還請求の本人訴訟で私(事務局・O)が勝訴的和解した件ですが,今回は,簡易裁判所で少額訴訟を提訴した後,裁判期日を迎えるまでの間についての,体験談です。

 

4 体験記・少額訴訟を提訴した後

 

4-1 裁判期日の決定

 

少額訴訟を提訴してから数日後,裁判所の担当の方から電話連絡があり,裁判の期日・時間について打診されました。

期日は提訴日から数えて,約45日後に決まりました。

さらに数日後,郵送で裁判所から,期日や法廷を明記した,「期日呼出状」が送付されます。

呼出状には当然ですが,「原告」として,私の名前が記載されています。

 

これまで数えきれないくらい,依頼者の氏名が記された書面は見てきましたが,自分の名前が裁判所作成の公的書面に記されているのは,初めてです。

少し緊張するような,恥ずかしいような気分になりました。

 

期日呼出状を受領したことを確認する書面に署名・捺印して,裁判所に郵送します。

 

 

4-2 被告代理人弁護士の答弁書

 

裁判期日を迎える5日ほど前に,裁判所から封書が届きました。

中身は

・被告の代理人弁護士が作成した「答弁書」と

・簡易裁判所作成の,少額訴訟から通常訴訟に移行する旨の「通知書」です。

 

「答弁書」により,被告に代理人弁護士が就いたことがわかります。

また,答弁書には,「被告が○万円を支払うことでの和解を希望する。」との提案がありました。

被告の和解提案額は,こちらの請求額の9割近くです。

 

また,被告から,少額訴訟から通常訴訟への移行申出も記されています。

 

答弁書・通知書を受け取ったことを確認する書面に署名・捺印して,簡易裁判所に郵送で送りました。

 

 

4-3 感想(とりあえず安心)

 

被告に弁護士が就いた上で,かつ裁判期日よりも前の段階で,こちらの請求額の9割近くを支払う提案があったわけです。

このことから,自分の請求や,自分で作成した訴状の内容が,少なくとも的外れではなかったことが,証明されたような気分になりました。

 

もちろん訴状は当事務所の弁護士に監修してもらっているので,おかしいということはないでしょうが,多少の不安や,裁判がいつまで長引くかなという心配はありました。

私としては和解可能な提案があり,とりあえず,安心できました。

 

ただ,元々は私も退去時には,敷金全額の返還までは求めてはいなかったのです。

「提訴した今になってこの提案をするのであれば,最初から普通にこの額を返してくれれば済んだ話なのに、、」とも思いました。

 

また,事前に少額訴訟については色々調べたのですが,それが被告の,「通常の手続による審理を求める」の一文のみによって無意味になってしまったのは,わかっていたこととはいえ少し空しかったです。

(※ 少額訴訟は被告側の申出があれば,自動的に通常訴訟に移行します。民事訴訟法第373条)

 

以上が,敷金返還の少額訴訟を提訴以降,裁判期日を迎えるまでの,体験談です。

引き続き,裁判期日当日の体験記や,全体の感想などもふれたいと思います。

 

※ なお,この記事は私個人の体験談として,物件の借り主側の視点で書いていますが,当事務所としては借主側・貸主側のどちらからのご相談・ご依頼も対応可能です。

敷金について相談・依頼を考えている方は(個人・法人問わず),ぜひ当事務所までご連絡下さい。

 

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